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neoteny japan
Posted on 6月 27th, 2009 No commentsneoteny(ネオテニー)とは幼形成熟のことで、僕がはじめて聴いたのは高校1年のときの学年主任の化学の先生だったけれど、進化発生学的にこどもの姿を残しつつ成体となるという意味だった。
今日は帰りがけに、気になっていた上野の森美術館の「neoteny japan」を観にいった。日本屈指の現代美術コレクションをもつ、精神科医の高橋龍一郎氏の収集から選ばれた現代作家33人の作品群。
最近観にいった展覧会のなかでも、かなりクオリティが高く、絵画・彫刻・インスタレーションと作品の数も十分あり、おすすめ☆☆☆。現代美術プチ愛好家の僕から見ても、重要な作品と作家を多方面から厳選している印象を受けた。
現代美術に慣れない人は、単にエログロを強調させただけでよくわからない印象をもつかもしれない。たしかに血とか臓物とか裸系のタブーに取り組んだものは多い。だからといって敬遠するのはよくない。現代美術(contemporary art)は、最初に作品と接したときの「あ、これは」という感覚を呼び覚ます。僕はいつも作品をつくるときの作家のコンセプトはなんなのかを考えるようにしている。美術手帖読んでいたころもあった。
作品は、1990年代から2000年代までのもの。順路に沿って、90年代→ここ2,3年というふうに並べられていた。
世界的な現代アーティストとして有名になってしまった、村上隆と奈良美智の作品は、初期からカバーしていて、ポップな花とか目玉を書くようになる前の村上隆は、バカボンとか軍隊ものとかいろいろ試していたことを知る。奈良美智のほうは、初期からタレ目で一重の指のない女の子を書いているけど、よくみるとちょっとずつ違っていてやっぱり面白いと思う。
会田誠と山口晃の2人は僕が特に好きなアーティスト。会田誠・小沢剛らの昭和四十年会については、大学のゼミで知って以来。束芋のアニメも前に観たことがあった。
今回の展覧会では、名前を聴いたことがあったけど作品を生で観たことがなかった作家や全く名前が知らなかった作家の作品が半分以上あった。日本にはこんなアーティストもいたのかと思った。
できやよいの絵は知っていたけど、近くで見たら模様が信じられないくらい細かくて、それが小さい顔だったりしておどろいた。名和晃平のガラス玉がくっつけられた鹿がきれいだった。加藤泉(男性)の作品が前から見たくて、あのアフリカ的原始的な頭の大きな彫刻が壁に手を付いている像をみて、滑稽さと不気味さが込み上げた。奈良美智に近いようでかなり遠い加藤泉は今後注目したい。
日本画的な天明屋尚、町田久美の作品もいい。ペンをつかって相当細かい作品を描く作家も多くいることを知った。池田学の興亡記はなんかジブリっぽくて、ハウルとかラピュタを連想させた。伊藤存の刺繍美術。加藤美佳の少女とけものの頭骨。小谷元彦のオオカミのドレス。さわひらきの台所からジェット機を見上げる人々の映像。須田悦弘の雑草。高嶺格の鏡の間。照屋勇賢のゴディバとシャネルの袋の切り抜き。消化しきれない!出店目録買っておけばよかったかも。
西尾康之の「素粒の鎧」の彫刻は、美術館の外からも後姿をみることができるようになっていたけれど、今回一番印象に残った。表面の鱗や指?のような形状がつくるごつごつした異物感がなんともいえない存在感をもっていて、一度見ただけで忘れないインパクトをもっていた。
最後は羅列になってしまったが、まとめると日本の現代アートの独自の発展がみることができてよかった、ということになる。
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