5 月 05

春と修羅

以前、爆笑問題の太田光と、文化人類学者の中沢新一の「憲法九条を世界遺産に」という対談本を読んだのですが、憲法九条に関しては、それもそうだな、という印象をもった程度でした。しかし、本書を読んで最もよかったのは、宮沢賢治の思想を知ることができたこと。宮沢賢治は、日蓮宗の仏教徒ですが、その考え方がすごく宇宙的な印象を持ちました。

わたくしといふ現象は
假定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
(あらゆる透明な幽霊の複合体)
風景やみんなといっしょに
せはしくせはしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈の
ひとつの青い照明です
(ひかりはたもち、その電燈は失はれ)

『春と修羅 序』(1922)より

新たな時代は世界が一の意識になり生物と成る方向にある
『農民芸術概論綱要』

なんというか、これほどの言葉を残せたら、40歳になる前に夭逝してもいいんじゃないかと思う。