4 月 04
僕の部屋にはテレビがない。
はじめは「テレビなんかなくても困らないし」と考えて、上京したときにテレビを買わなかったのだ。流行のドラマやCM、人気タレント・お笑い芸人に疎い自分を演出することで、自分と俗世間とを隔離したいという意図もあった。テレビをつけっぱなしで無為な時間を過ごすよりは、読書とか勉強とかして時間を有効に使いたかった。有効に時間を使えたか否かはともかく、僕はこうして、テレビを観ない生活を4年間くらい続けてきた。
テレビのない生活。
テレビを観ない生活をしていて、初めて気づいたこともあることはある。ひとつはラジオの良さ。ラジオというとノスタルジックな感じがしないでもないが、最近ラジオが活気づいている。CDラジカセでFMラジオ局にチューニングすると、いままでに聞いたこともないような音楽や情報がどんどん流れてきて、自分の知らない世界に触れることができる。ラジオ局はテレビ局よりもマイナーな存在だ。しかし、そのマイナーさを逆手にとり、インターネットを駆使することで、さらにインタラクティブなメディアへと成長しつつある。
テレビはオモシロイ。
テレビは見なくてもいい、という人たちが増えてきていることは確かだが、オモシロイ番組が充実してきたことも事実だ。オモシロイというのは、バラエティ番組というわけではない。実際、バラエティ番組でオモシロイものは少ないと思う。僕がオモシロイと思うのは、ある分野で卓越した人物を取材した、インタビュー形式の番組とか、ハイビジョン画像の美麗なドキュメンタリー番組とかである。画質がフルHDになり、大画面で迫力ある映像が見られるようになったわけだ。せっかくテレビには、良質なコンテンツがあるのに、それを観ないに越したことはないと思う。「テレビいらない」と意地を張る必要も感じなくなったので、テレビが欲しくなった。




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